お問い合わせをいただいた場合、下見がてら自宅に伺って目視で不具合を確認します。(必要に応じて後日、散水調査)今回のお話は壁から雨漏りがあり、浸出位置から小屋裏(屋根裏)を確認する必要がありました。

普通、天井に点検口が付いている住宅は少ない事から、事情を聴と家を購入した当初から雨漏りがあり、業者が後から取り付けたようです。ただ、結論からいうと色々シーリング(コーキング)などで応急処置をしても、雨漏りは止まらなかったとのこと。最近になり、専門業者に依頼する必要性を感じて私に連絡を頂きました。

ざっくりな感想ですが、一般的に初めて雨漏りを経験すると相見積もりで安い金額の工事会社を選ぶ傾向にあります。もちろん、安いに越したことはありませんが、止まらなければ何の意味も無く数万円から始まり、10万、50万など修理金額を積み上げてしまうパターンが多いようです。

悩まれて、私の所にたどり着き、調査の結果から不具合と修理内容を聞いて「今までの工事は無駄だったんだ・・・」と、ショックを受けられる場面もしばしば。(^^;) 

子を持つ親として、この先の備えを考えても、修理費を抑えたいのは理解もできるし当然のこと。

ただ、もろもろの諸事情を取っ払って考えると、数千万も払って購入した家の修理が数万程度で治せる話しも無理があると感じます。・・・(^^;)

壁の不具合と雨漏り
写真:小屋裏内部

さて、小屋裏の話を戻すと・・・小屋裏から確認すると妙な違和感を感じました。写真の銀色部分は金属サイディングの裏側になり、室内から確認できるという事は透湿防水シートの施工がされていない事になりますが・・・写真右上に白い紙のようなものが・・・

ん・・・??

あれ、一枚だけ透湿防水シートが張られている。しかも、通常は横張りなのに縦に張られている事に違和感を覚えたのかも・・・この状態を私なりに解釈すると、壁(一次防水)に二次防水が必要な事は分かっていながら施工しなかった事になり、明らかに故意としか考えられない。「ほんと、ひどい事ができるもの」という感想です。

もっと不思議なのは雨漏りについて調査をし報告書を提出した業者までいるのに、誰もこの事を指摘しなかった、というか、気付かなかったこと・・・

まぁ、
言いたいことは山ほどありますが事実関係だけでやめておきます。(^^)・・・多くの建築関係の方がまっとうに努力しているのに、一部のいい加減な人のせいで業界全体がいい加減に見える。・・・あぁーやっぱり言いたい。(笑

(お客様に写真をブログに投稿する許可を訪ねると、「同じような思いをする人が気が付くならば・・・」と、場所や個人が分からない範囲で許可を頂きました。)