寝屋川市K様邸
屋根カラーベスト葺き替え、外壁塗装工事の現場です。(^^)
昨年の台風の後、
以前、塗装ボランティアをさせていただいた
ある小学校のPTA会長から連絡をいただき、幼馴染の
家の屋根が一部破損したので見に来てほしいとのことでした。
当時は既存のお客様から応急処置の
依頼が殺到してパニック状態の中でのご連絡・・・
正直、断ろうかと・・(笑
と、思いつつも・・・
お世話になったことを考えると
お断りするわけにもいかない。・・・なので、どこまで関われるか分からない
ことを条件に、「せめて応急処置だけでも」と思い寝屋川市K様の家に訪れました。
K様の屋根に上がり目視したところ棟板金と
下地の貫(ぬき)まで吹き飛んでいて、ルーフィングも一部破損していました。
「あっ、・・これ全体を葺き替えないと・・・」
目視の段階でも
部分で治すと、今後 問題が発生する確率が高いことが分かりました。
なんというか・・
このパタンー・・嫌なんですよね・・・
人の足元を見て大げさに伝える訪問販売みたいで。(^^:)
基本的に塗装の場合はお客様の要望を
できる限り聞こうとしますが、雨漏りに関わる事は お客様の要望
すべてを受け入れる事は難しく、中途半端な修理をすると後々トラブルの元になる。
出来るものは出来るが、
無理なものは無理だと勇気を絞ってお話しする事にしています。
なので、
取り合えず雨水が浸入しないように応急処置を施して、
葺き替えが必要なことを分かりやすく丁寧に説明をしました。
数日後、
K様から連絡があり しばらく待って頂ける
事を条件に、工事のお話を頂いたのがご縁です。
奥様は、
「足場があるなら外壁塗装もついでにお願いしよう!」との
事でしたが、ご主人が企画した旅行を却下して決断されたようです。
ご主人から外壁塗装のいきさつを
聞いたときは思わず笑ってしまいましたが・・・
実はこの奥様の賢明な判断が
工事が進むにつれて正しかったことが分かります。(^^)
屋根工事の内容
建物は木造3階建、
壁・軒裏は湿式モルタル、屋根はカラーベストで施工されています。
以前から お話していますが、既存の屋根に新しく
屋根を新設するカバー工法は弊社ではできる限り施工していません。
既存の屋根材とルーフィング(二次防水)を撤去してから新たに工事を行います。
今回も不具合が確認されました。
右上の写真の赤矢印が屋根の唐草水切りという部材で、実は唐草は
ルーフィング(緑色)の下に位置するもので この施工方法だとルーフィングを
流下した雨水が唐草の下(内部)に浸入し、外部に排出することが困難な状態になります。
上の図で説明すると
唐草がルーフィング(二次防水)の
上にあるか下にあるかで雨水の排出経路が全く変わってきます。
図の書き方は下手ですが
話はお分かりいただけるでしょうか?・・・(^^)
で・・・
ここからは壁を解体しない限り
証明できないので仮説の域になりますが・・・
逃げ場を失った雨水が軒裏に溜まり、
溜まった雨水が壁内部に流下し、濡れた壁下地(バラ板等)が
膨張・収縮を繰り返すことでモルタル壁にも影響したのではないか?
(注意:壁・軒裏の構造の条件にもよる)
というのも、・・・1F・2Fにはたいした
クラックは見当たらないが、3Fにクラック(ひび割れ)が驚くほど
集中している事から、唐草の不具合も要因の一つになっている可能性が高い。
たとえば、モルタルや壁下地に
問題があるとすれば、クラックは壁全体に広がるのが自然であり、
3Fにクラックが集中するのは別の要因も絡んでいても不思議ではない。
仮説の域から脱しないもどかしさから壁を解体したい
という衝動(趣味の領域)にかられたが・・・そこは思いとどまったのだ。・・・(笑
これも・・・
原因を追究する(雨漏り調査・修理)職業病の一つかもしれない・・・(^^:)
工事内容その2
塗装工事は足場が立って初めて3Fに
クラックが集中していることが分かり処理が結構大変でした。
当初、打合せた壁のテクスチャを変更し
クラックを目立たなくするために模様(マスティク仕上げ)を新たに作る。
もちろん、
この期に及んで塗装工事で追加など頂けない。
これはあくまで、見積もりの予算内での変更なのだ。(^^)
後はスムーズに工事が完了したと思う。
まぁ、・・・
一部、下塗り3回・上塗り2回の5回塗りしたかな・・・(笑
しかし、このタイミングで屋根の葺き替えと
外壁塗装をセットにした事は、建物にとって良かったと思う。
もし、このまま放置していると壁の剥離が進み躯体へのダメージも考えられる。
奥様にも工事について
「大満足だ!」と言ってもらえたし、良いご縁を頂けたと思う。
K様、PTA会長様、
ご指名いただき、ありがとうございました!!(^^)
雨漏り110番東大阪中央店
雨漏り診断士 登録 23-0013
有限会社 グラス・サラ
代表取締役 坂元 康士朗
住所 〒578-0936
大阪府 東大阪市花園西町1丁目14-11