梅雨なのに夏の様な暑さ、現場作業も大変です。(雨漏り修理)
いつもは瓦おろしは職人さん任せですが、小さな庇なので
「たまには自分でおろしてみよう!」などと思ったのは間違いだった気が・・・

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これが結構な肉体労働で
元の量の2.5倍は膨らんだガラ(廃棄物)を土のう袋30杯分を詰め込んでいく。
さらに、ガラをベランダから1階に下ろすのだが、腕がちぎれそうな重さだった。・・・(笑

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ようやく土を下ろして
下地が出てきたが、ここで作業は終われない。
なぜかというと、下地のルーフイング(2次防水)まで
施工しないと夜中に雨が降ると家の中が水浸しになる恐れがあるからです。

なので、なにがなんでも
今日中にルーフィングまで施工しなければならない。(^^)

既存下地の上からコンパネを
張りたいところですが、ここで問題が発生・・・
庇の真ん中が5㎝も下がって変形している事が分かった。

庇瓦は厚みもあり、目視では余り目立たないが
今回は庇の軽量化と雨仕舞を考えガルバリュウム鋼板に変更した事から
このまま、現状の下地ラインで施工すると、庇が真ん中で

Vの字に曲がって見えてしまう。・・・あかん、あかんすぎる。(^^:)

2Fの庇なので目立たないといえば目立ないが・・・
そのような収まりで良しと思える私の性格でもなし、また、
雨仕舞的にも好ましくない事から庇が水平になるように施工する事にした。

問題は今日中にルーフィングまで張り終える必要があり、時間との
戦いになってしまった事と、一緒に仕事をしていた大工の機嫌が悪くなってきた事。・・・(笑

注:屋根の形状には直線屋根・そり(てり)屋根・むくり屋根などの
  デザインがあり、変形した屋根の全てに不具合があるわけではありません。

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白い糸を張って庇の水平を確認し
胴縁(木材)で低い部分を かさ上げするが、
一番低い場所では2重にかさ上げする必要があり、これがまた時間がかかるのだ。
この時点で既に3:30分・・・暑い・・・ビールが飲みたい~~(^^:)

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 ようやく下地のコンパネ(野地板)を水平に
張ったのが4:45分ごろ・・・もう少し・・・

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 ルーフィングを差し込んだのが5:30ごろ。
これで何とか、雨が降っても問題が無い所まで下地処理を済ませた感じです。
まぁ、庇が下がっていなければ時間的に余裕もあったはずなのだが・・・

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写真1 既存下地(野地板)赤丸の黒ずみは雨漏りによる腐食部分

ここまでのお話で
下地の重要性が伝わったと思いますが
工程を理解していただいた上でカバー工法について お話しいたします。(^^)

まず、カバー工法は
既存の屋根(カラーベスト等)の上にルーフィングを張り、新設の屋根を作る方法です。
メリットとして既存の屋根の上に屋根材を張るわけですから廃棄物が少量で済み、
その分、費用も安くなる事から一般的によく用いられる工法ですが

デメリットとして上記のお話でも分かるように
既存の屋根材を撤去しない事から野地板などの屋根下地の状態を確認できない事です。
また、屋根の重量が単純に考えても倍になり、かなり建物に負担がかかること。

もちろん、メーカーとして
推奨している所もあり、カバー工法が駄目だというわけではありません。
私も屋根材に含まれるアスベストを考慮し総合的な判断でカバー工法を選択する事もありますが、
ただし、これらのメリット・デメリットを見極めて葺き替えを考えなければならない。

雨漏りが発生した既存の野地板(写真1 既存下地)は腐食していないか
野地板の下にある躯体の柱・梁にダメージは無いのか?
屋根の重量を考えても2度目のカバー工法は出来ない・・・
などの考慮が必要です。

例えば、人の体で損傷している部位を安易に密閉すると化膿する危険性があります。
なので、菌が体内に入らない様に先ずは消毒し、空気を通すガーゼで傷口を塞ぐ必要があり
これと同じで、雨漏りという傷口の処理は必要か必要で無いのか、などの判断が重要です。

まぁ、ここまで考えるのが
雨漏り診断士であり雨漏り修理のプロの仕事です。(^^)

ところで話は変わり、ふだん職人さんに
偉そうな事を言ってますが屋根の瓦おろしは大変ですね。

この後、
速攻でビールを飲みたいと思いつつ、
先にマッサージを選択した判断は正しかったのか・・・正しくなかったのか・・・(笑

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