壁の雨漏りに対し修理方法の1つとして
サイディングカバー工法を選択する事があります。
ひび割れなどの不具合を上から隠すイメージがありますが・・・
決してそれだけの理由ではありません。

サイディング構造

 

防水紙とサイディングの間に
胴縁(木材)を挟む事で壁と防水紙の間に空間を作り
水がサイディングの内側(防水紙の上)に侵入しても外に逃げる仕組みを作ります。
この事を雨仕舞と呼びます。

このサイディングの雨仕舞の仕組みを通気工法と呼びますが
さらに一工夫、水を逃がす仕組みを作っています。
赤の矢印の先にある穴ですが・・・決して失敗して出来た穴ではありません。

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サイディング

サイディングの内側に水が回る事を想定して出窓の上に作った水抜き穴です。
1.水が溜まってサイディングの底を腐らせない
2.出窓の内側に水が滞留しにくい
などの理由で水抜き穴を作る様にしています。

 さらに、もう一工夫(^^)
壁に胴縁を打つ時にはビス(釘)で胴縁を固定しています。
このビス(釘)は胴縁の下の防水紙を貫通して壁に打ち込むのである意味
防水紙に穴を開ける事になります。

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 一般的なマニュアルではビス(釘)から水が回る事は考えにくいのですが
長いスパンで見ると木である胴縁が反りビス(釘)穴が広がる事を想定して
防水紙の下に屋根の防水紙に使われるゴムアスのブチルテープを使用します。

防水紙

ビス(釘)に ゴムアスが巻き込み穴をふさぎます。
また両目テープになっているので防水紙にも密着して水が回らない状態を作ります。
通常の建築に関わる方にお話しすると・・・「そこまでせんでもいいでしょう?」

まずこの様な答えが返ってくると思いますが・・・
リスクを想定してこそ家を長持ちさせることが出来ます。
施工する職人さんにも「ここまでせんでも漏らしません」
怒られますが・・・たとえ、怒られてもゆずれません。(笑