雨漏り調査を実施し、原因が判明した結果に基づき
修理を行う事になります。今回は、手すりの下にある笠木・ベランダ防水の
不具合と壁の内側に水を排出する内樋を設けている事が原因でした。
特に内樋は、排出の許容範囲を越えると内部に雨水が回り込む厄介な奴です。(^^)

(赤矢印:笠木  青矢印:内樋)
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 修理の提案は、手すりを撤去した上で壁を立ち上げ、立ち上げた壁から
パラペットと内樋を塞ぐように屋根を設置し、雨水の浸入を防ぐ作戦です。
簡単ではありますが、左下写真が現状の断面図で右下が修理後の断面図になります。

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 10年近くシーリング(コーキング)による応急処置(仮止め)を施し
雨漏りが止まらなかった事から、根本的な解決が必要だ」という
弊社の提案に、A様も理解していただけました。

 ただ、長い年数の経過から躯体の損傷が気になり、
内部から点検口を開け、出来る範囲の確認を取ってはいますが
雨漏りが怖い所は実際に解体をしてみなければ内部の状況が解ら無いことです。
多少のリスクがある事はA様にも伝えたのですが・・・

 手すりを撤去して笠木を外したところ、
雨漏りとは反対側に位置する梁がシロアリに食われて無い事が判明。
それも、ものの見事に無い・・・垂木も無い・・・ベランダの土間の端は落とし穴状態にあり
いつ、崩れてもおかしくない。

A様は中古で家を購入したことから推測すると、
以前のオーナーがシロアリの発生後に駆除まではして、家を売ったと考えられる。・・・

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 さらに、雨漏りの腐食もかなり進行していた。
この状況は雨漏り修理どころでは無く、根本的に躯体の補強工事の必要がある。
当然、現在の見積もりは雨漏りを治すものであり、躯体の修繕費は入っていない。
まさかここまでひどいとは・・・大幅な追加費用が発生することは間違いなく・・・ws000048


あまりにもA様に話にくいやん・・・


かといって、このまま修理を続行するには、壁・屋根を新しく作る重量に
耐えうるとは考えられない。てぇか、そんな危険な工事、人の命に関わるし・・・

もしA様に追加予算が無く、苦渋の選択幅があるとしたら
現在の予算内で簡単な軽減措置をとるか、
もしくは、元の状態に復旧し、工事を解約するしかない。
どちらにしても、雨漏りの解決には繋がらない・・・
などと考え、予想外の状況に、その場で5分間ほど放心状態におちいる。(苦笑

修理を決断したA様に、更なる追い打ちをかける話は心苦しいが
とにかく今の状況と危険性を、包み隠さず伝えました。(^^:)

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結果的に、ご理解を頂き追加工事を進める事になりましたが
間違いなく、今年一番、神経をすり減らす工事になりました。(笑

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Before                     After

 お引渡しの日、A様に「飲んでいくか?」と勧められましたが、車なのでお断りしました。
どこかでお会いする事があれば、おごってください。(^^)
「坂元さんに忘れられていなければ、今度は家の塗り替えをお願いする」と
言われましたが、私の中でかなりインパクトの強い工事。・・・絶対に忘れれません。(笑