四条畷市、築30年たつ家の天井(一部屋)から甘い匂いというか
異臭がするので「雨漏りの可能性があるので調査してほしい」とのこと。

お客様がネットで調べたところ
雨漏りで「甘い匂いがする事がある」という記事を見つけたそうです。

ただ、雨漏り調査の前提条件として目視で
「雨漏りを確認しているか、もしくはシミ等がある」が調査の
前提になり今回の「匂いがする」という曖昧なものでは調査の対象にはならない・・

が・・・

私の経験上、一度も甘い匂いに遭遇したことが
無いので思わず、興味をそそられるままにお伺いすることにしました。(笑

家に到着し問題の部屋に入ると
事前に窓は開かれており、匂いがこもらない状態でした。

私的には
匂いがあるほうが分かりやすかったんだけど・・・
と、考えつつも・・・とりあえずヒアリングを開始・・・(^^)

ざっくりとした時系列は、
台風で屋根の一部が破損して修理をおこない
壁に雨漏りがあったので塗装を施工したとのこと。
また、匂いがするようになったのも工事が終了して、しばらく経ってからとか。

壁の雨漏りは
現在止まっているようですが、
私の見解では2次防水の補修が無い以上は
塗料(1次防水)の劣化に比例して雨漏りが再発すると考えられます。・・・

まぁ、この辺はお客様と業者の間にどのような話があったかも
分からないし、また、今回の論点でも無いので口を挟むのは止めました。

さらに、屋根の破損部も
正面の鳩小屋(ドーマー)というわれる位置であり
甘い匂いがするという部屋は真逆の建物の奥(裏側)になる。

と、いうことは
修理部分も今回の案件とは関係が無いということになります。
可能性としては屋根塗料を2液樹脂を使ったが撹拌(塗料を混ぜる)が
たらずに硬化不良をおこしいつまでも匂いが残っているなかなぁ・・・と考えました。

補足: 2液型は使用する前に硬化剤と樹脂を混ぜ合わせ、硬化反応を起こして
    固まり塗膜を形成させます。そのため、攪拌が足らないと硬化不良をおこす。

そのような事を考えながら念のため
サァーモグラフィーカメラ(赤外線)や水分計で測定したが反応は無し。


写真はイメージ画像

そうこうしながら
問題の部屋を検証していると匂いがしてきた。
「甘みというより生臭いやん・・・」、えっ・・・⁇
匂いの感じ方は人によって違いがあると思うが、この匂い明らかに獣的・・・

匂いがする前は「天井に点検口を開けて内部を確認しましょうか?」と、
お客様と話していたが・・もし、大量の虫が出てきた場合、私では収集が付かない。

てぇ、いうか・・・
めちゃめちゃ虫が苦手だし・・・(^^:)

お客様に赤外線や水分計の測定でも
反応が無いことから限りなく匂いの原因が雨漏りでないことを伝え
そのうえで、獣の可能性が高く、害虫駆除の業者を呼ぶことを進めた。

その夜、このようなメールが届いていた。(一部抜粋)

ハクビシンかイタチのお散歩コース(屋根裏)になっていて、
糞尿の天井や断熱材への染み込みが原因で異臭がしていることが
わかりました。
駆除作業には時間はかかりますが、原因がわかり安堵いたしました。
坂元様の的確なアドバイスのおかげで我が家の問題が解決されたこと大変感謝しております。
本日は、わざわざご訪問いただき誠にありがとうございました。
 

と、このような内容です。
いえいえ、少しでもお役に立ててなによりです。

また、なかなかの
ブログネタであり、貴重な経験になりました。
ご丁寧な連絡をいただき、誠にありがとうございます。(^^)