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アクリル塗料の特徴と価格、代表的な商品

グレードの低い塗料というイメージがあるアクリル塗料ですが、旧タイプのアクリル塗料と新タイプのアクリル樹脂では別物のような品質の違いがあります。

また、新タイプのアクリル樹脂はアクリルの持つメリットを維持しながら、シリコンと同等かそれ以上の品質になっています。では、具体的にどのように違うのかを解説していきます。

アクリル塗料はどんな塗料なのか?

アクリル樹脂の旧タイプは、開発当初は発色の良い塗料として人気を集めていましたが、その後ウレタン・アクリルシリコン・フッソ樹脂等の高性能樹脂が開発され需要を失っていきます。

また、外壁塗装に使う樹脂は今でこそ水性のものが主流ですが、1980年台頃までは溶剤(油性)のアクリル樹脂が多く使われていました。

ただ、溶剤塗料は下地に対して密着性が良く、透明度も高かった反面、薄め液にシンナーを使用する事から独特の臭いがあったため、臭気の少ない水性に需要が移行していきました。

溶剤に比べて水性は耐候性が低いと言われてきましたが、今日では耐候性および乾燥時間に大きな違いはありません。

●アクリル塗料のメリット

1.価格が安い
2.発色が良く鮮やかな色が出やすい
3.密着が良く重ね塗りにたけている

●アクリル塗料のデメリット

1.紫外線等の影響による経年劣化が早い
2.塗膜が固いのでひび割れが起きやすい

メリット・デメリットを考慮すると、内装に使用する場合はアクリル樹脂のメリットが引き立つと考えられます。小学校の校舎内装で今でも多く使われているのは、この様なメリットが多いためだと聞いています。

アクリル塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?

建物の大きさにもよりますが、施工面積が300㎡の場合は㎡あたり1,400円~1,800円程になります。どの樹脂にも当てはまる事ですが、下地処理や不具合箇所の補修は上記の単価に含まれていません。

弊社でアクリル塗料を選ばれるお客様の割合

外壁塗装、ピュアアクリル(+ラジカル制御)60%・ウレタン0%・シリコン25%・フッ素10%・光触媒0%・無機塗料5%になります。

鉄部や樋塗装、ウレタンOP50%・フッ素OP50%です。

光触媒は以前、光触媒の大元ともいえるTOTOエクセラのハイドロテクトを使用していましたが、光触媒の製造を中止したことから現在は使っていません。

こんな方にオススメする塗料です

内装の既存塗料がアクリルの場合は、塗り替えの際もアクリルを使用するのが最適です。また、家具はラッカー系塗料を施工している事も多いので、家具の塗装をする場合もアクリルとの相性は良いといえます。

あまり知られていないようですが、ウレタン系の塗料をラッカー系の上に塗装すると相性が悪く、硬化不良を起こして乾燥しない可能性があります。そのため、アクリル樹脂で塗装する方が無難です。

アクリルはアクリルでもピュアアクリルは別物

冒頭でお話しした新旧のアクリル樹脂の性能について説明いたします。

旧タイプのアクリル樹脂は不純物が多く、この事が劣化を早める要因でした。これら不純物を除去して純度の高いアクリル樹脂を取り出したのがピュアアクリル(新タイプのアクリル樹脂)になります。

さらに、ピュアアクリルは塗膜の劣化の原因となる「ラジカル」と呼ばれる物質を制御する性質も持ち合わせています。そのため、シリコン樹脂と同等かそれ以上の性能を発揮する事が可能です。

代表的なアクリル塗料

●塗料1
塗料名:パーフェクトトップ
メーカー:日本ペイント
ピュアアクリル+ラジカル制御
希望耐用年数12年~14年 2,300円~2,800円/㎡

●塗料2
塗料名:EC-5000
塗料メーカー:アステックペイント
希望耐用年数12年~14年 3,500円~4,500円/㎡

ネット上に出回っているアクリル塗料の誤解

他の塗料に比べ、ツヤがありはっきりとした色合いになると聞いたのですが、本当でしょうか?

色合いがはっきりと出る樹脂ですが、艶については他の樹脂と大きな差がつく事は無いと思います。

塗膜が固いのでヒビが入りやすいと聞いたのですが、本当でしょうか?

旧タイプのアクリルは不純物が多く割れやすいですが、新タイプのピュアアクリルはある程度の伸び率があるので、旧タイプに比べるとひび割れしにくいと言えます。ただし、大きく期待するほど万能ではありません。

浸透性が良すぎると聞いたのですが、本当でしょうか?

全てのアクリル樹脂には当てはまりません。

おそらく、軒裏を塗る時に使用する日本ペイントのケンエースという塗料等が浸透性に優れているため、この事から「浸透性が良すぎる」と捉えられているとのだと思います。

けい酸カルシウム板を材質とする軒裏を塗装する場合、塗膜厚がある塗料を使用すると、小屋裏側の湿気が軒裏内部に溜まった時に剥がれや膨れを引き起こしてしまいます。そのため、ケンエース等の浸透性の良い材料を使う事が一般的です。

まとめ

ピュアアクリルは伸縮性に優れているため、一般的には防水性が高いと言われています。

ですが、壁面防水の基準は「JIS(日本工業規格)A6021」と呼ばれる建築用塗膜防水材の規格によって定められており、伸縮性があるからと言って、伸縮性=防水性が高いという事にはなりません。

各塗料メーカーのJIS(日本工業規格)A6021壁面防水材
・エスケー化研: レナエクセレント(高弾性アクリルゴム)
・関西ペイント: アレスゴムウォール
・ダイフレックス:スーパーダンセイロール

アクリル樹脂は進化して良い商品が出来たとは思いますが、誤解を生む表記が多いのも事実です。万能でもあるかのような商品広告は、よく調べてからスペックを選ぶことが必要です。

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