家を塗り替えれば本当に家が長持ちするのでしょうか?有限会社グラス•サラでは 長く住める家をコンセプトに提案できる雨漏り・防水・外壁塗装の専門店です!

壁の雨漏り

壁の雨漏り修理(補修)と考え方を雨漏り診断士が解説

  • DIY(自分で修理する)で水をコーキング(シーリング)でとめたい?
  • 台風など限られた風向きの時だけ1階の窓や床下が水で漏れるので、簡単に止めたい
  • 出来れば塗り替え時期なので、塗り替えで雨漏れを止めたい

などの ご相談をいただきます。

また、お客様の声として子供の養育費や老後の蓄え等を考えると、雨漏りは「後ろ向きの支出に感じ、出来るだけ抑えたい」と話されます。

もちろん、気持ちは理解できますがただ、支出を気にするあまり建物(住宅や店舗)の構造や雨漏りの状態に対し間違った施工をすると、雨漏りが再発し、二度手間、三度手間とさらなる出費につながる事例も少なくありません。

特に、簡単にお伺いすることが出来ないエリア外からのご相談もあり、ここに雨漏り診断士としての見解をまとめてみました。

出来るだけ分かりやすく解説することで私のホームページに訪れたお客様の参考になれば幸いです。

動画:外壁(ALC)やシーリング(コーキング)目地の破断による雨漏り

動画:壁にタイルを施工している雨漏り修理の流れ

注意:場所やお名前を出さない事を約束に動画を投稿しています。

塗り替えだけで雨漏りは止まるのか?

「塗り替えで雨漏りを止めれますか?」と、ご相談がありますが、期待を裏切る答えですが、単純に塗装をしただけでは雨漏りは止まりません。

理由として防水紙・サッシなどの雨仕舞が原因だと、下地からの修理をしなければ根本的な解決にならないからです。

「塗装をすれば雨漏りが止まる」と多くの方が誤解していますが、一般的な塗料にも「防水性があるから」という間違った解釈が原因のようです。

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サッシ入れ替え:サッシからの雨漏りによる工事

参照:サッシの雨漏り (関連記事)

防水性なのに、どうして雨漏りは止まらないのか?

塗装で雨漏りが止まらない理由
左 ある程度、揺れに追随する塗料  右 一般的な塗料(防水性のある塗料)
                   (微弾性フィラー+シリコントップ仕上げ等)

上記写真の見本板を折り曲げると、左の塗料はひび割れに追随しますが、右の塗料は塗膜が割れてしまいます。
建物の揺れる大きさにもよりますが、一般的な塗料では建物の揺れに、追随できません。

つまり、揺れない前提ならば問題はありませんが、地震の多いこの国の環境では、ある程度の揺れに対応できる材質でなければ、雨漏り修理には適していません。

揺れに追随する塗料だけでも雨漏りが止まらない事例

建物は、屋根は陸屋根・躯体は鉄骨造・外壁はモルタルで施工されている築25年、新築当初から雨漏りが止まらず2度の塗装工事(他社)を施したが、雨漏りは解決せず、私に調査依頼があった現場です。

散水調査の結果から、赤い丸部分が雨漏りの浸入口になり、内部の天井から雨水が浸入して、雨漏りが起きるメカニズムを確認しました。

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左下の写真(赤丸部分)は、浸入口の直下になる外壁部分ですが、壁の剥離が発生していました。

剥離(浮き)している塗料を剥がしてみると、モルタル壁と塗料の間に雨水の流下跡が確認されました。

このことからも、浸入口の適切な処理をしなければ、表面に塗布しただけでは、雨漏りが止まらない事がわかります。

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赤丸:外壁の剥離部分             モルタル壁と塗料の間に雨水の流下

どうすれば雨漏りを止める事ができるのか

基本的な考えとして、雨漏りを止める方法は2次防水・サッシ・雨仕舞など、外壁の不具合を根本的に正す必要があります。

ただ、これらの方法は費用がかかり現状で大掛かりな修理をすることが難しい場合、

  • 雨漏り原因を特定して、浸入口に適切な処理を施す
  • 揺れにある程度、追随できる塗料および防水材を選択する

などのプロセスを行い塗り替えサイクルまで、ある程度持たせようという考え方です。

注意事項

  • 進行状況・不具合原因・外壁材の種類等により、塗り替えに適しているか異なります。
  • 塗り替えによる雨漏り修理は、一定期間の雨漏りを抑える延命措置である事を お客様に理解していただく必要があります。

 

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防水型塗料施工               モルタル補修

壁の雨漏り修理 (サイディングのカバー工法)

雨漏り修理方法の一つとして既存の外壁の上に、サイディングカバー工法を進める事があります。

塗り替えによる修理(軽減措置)よりコストはかかりますが、透湿防水シート(二次防水)等の雨水排出を目的とする雨仕舞の仕組みを新たに施工する事から、安定した修理方法になります。

サイディングカバー工法の解説

まず、透湿防水シート(二次防水)を施工し透湿防水シートとサイディングとの間に胴縁(木材)を挟む事で通気を設けます。

通気を設けることで、サイディング表面のシーリング(コーキング)が破断しても、雨水がサイディング内部に浸入しても透湿防水シート表面を流下しながら外部に排出されます。

この考え方を通気工法と呼び、表層の厚みが数ミリに満たない塗装よりも長持ちしする施工方法だといえます。

 サイディング壁の雨漏り
透湿防水シート:上記写真の白い部分

弊社の工夫1

弊社では通気工法以外に、更に水を逃がす仕組みを作っています。
赤の矢印(下の写真)の先にある穴ですが、サイディングの内側に水が回る事を想定して出窓等の上に施工する水抜き穴を施工します。

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理由として

  1. 水が溜まってもサイディングの裏面を腐食させない
  2. 出窓の内側に水が滞留し防水紙(透湿防水シート)を雨水を突破させない事で浸入を防ぐ、などの理由で水抜き穴を作る様にしています。

弊社の工夫2

壁(透湿防水シートを施工)に胴縁を固定させるにはビス(釘)で胴縁を固定しています。

このビス(釘)は胴縁の下にある防水紙(透湿防水シート)を貫通し壁に打ち込むことから、ある意味防水紙に穴を開ける事になります。

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 胴縁を止めるためビスを施工        赤矢印:胴縁の位置に両面防水テープを施工

一般的なマニュアルではビス(釘)から水が回る事は考えにくいのですが、10年以上という長いスパンを想定すると胴縁が反りかえり、ビス(釘)穴が広がるなどが考えられ胴縁の位置である防水紙の下に防水テープを弊社では使用しています。

防水テープを使用する理由としてビス(釘)に テープの防水材がビスに巻き込み、ビス穴をふさぎます。

また防水テープは両目粘着テープになっている事から防水紙にも密着し、更に水が回らない効果を作り雨漏り修理におけるクオリティーの向上を目指しています。

ひび割れ(クラック)補修の注意点について

ここまでのお話で壁の表面材を一次防水とするとモルタル壁ならフェルト、サイディング壁なら透湿防水シートと二段階の防水性能で雨水浸入を防いでいる事がお分かりいただけるでしょうか。

特に、モルタル壁の塗装や雨漏り修理を施す場合、ひび割れ補修は非常に重要な工程といえます。

この補修方法の有効な手段として、ひび割れ部分を機械(サンダ)で広げシーリング(コーキング)の打ちしろを確保するUカット(Vカット)工法があります。

なぜ打ちしろを確保するかというと、太い輪ゴムのほうが破断しにくいのと同じようにシーリングの厚みが壁の動き(ムーブメント)に追随するからです。

そう聞くとUカットが最も良い方法だと思われますが、モルタル壁のように壁厚が12mmから30mm程度と厚みが無い場合、機械で二次防水を切り込んでしまう危険性があります。

注意:ヘアークラックなど微細なひび割れには、そもそもカットは必要がない。

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写真:サンダでのUカット

腕自慢の職人さんに話すと機嫌が悪くなりそうな話しですが・・・べつに、「施工が雑だとか、いい加減に施工をするから!」などという話ではなく、職人さんの自覚の無い一瞬の出来事で二次防水を傷つけてしまう可能性があります。

なので、二次防水を傷つけるリスクを作るより別の補修方法を採用する事が安全であり、モルタル壁ならサンダ以外の方法でシーリングの打ちしろを確保する事が必要です。

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写真:二次防水を傷つけないでUカット

そもそも、Uカットは鉄筋コンクリート造に採用される工法でコンクリートの壁厚が120mmから200mm程度あることや防水紙の概念が無く、壁厚と水密性で雨水の浸入を防ぐ事から機械(サンダ)でひび割れ部分をU型に広げても大きなリスクはありません。

いずれにしても機械を扱う人に2次防水を含めた知識があって、なおかつ、壁を切り込んでいるリスクを理解していることが重要です。

雨漏り修理のトラブルと回避する考え方(事例)

最後に雨漏り修理の手順とトラブルを回避するための事例を挙げて考えていきたいと思います。

以前の ご相談ですが、自宅の雨漏りを大手リフォーム会社に相談したところ、「屋上に問題があるので修理しましょう!」と、200万をかけて屋上防水を施工したようです。

お客様からすれば、「大手リフォーム会社なので間違いはない!」と思ったようですが、雨漏りは改善されなかったとのこと。

その後、お客様とリフォーム会社の話し合いの結果、雨漏り調査を実施することになりましが お客様の中でリフォーム会社に対する不信感が芽生え、私に相談がありました。

不信感の理由

まとめてみると不信感に対する内容は以下の通りです。

  1. 雨漏り調査は修理前に行うのでは?
  2. ほかに原因があるなら屋上防水は余分な工事ではなかったか?
  3. 調査で原因が解ったとして、新たに工事費用を負担する必要があるのか?

要約すれば以上の内容だったので、私なりの意見を話しました。

  1. 雨漏り調査は修理を行う前に原因を特定する必要があります。
    理由として、修理の範囲を決める事が出来ないからです。
  2. 屋上防水工事が余分であったかは、現状では分からない。
    もしかすると浸入口の一つであり、工事をした事で止まった可能性もある。
  3. 例えば、リフォーム会社が2番の見解ならば、
    新たに発見した雨漏りの浸入口にも修理費用を求めてくる可能性がある。

正直、私の返答で、2番と3番に頭を悩ませたようです。

もちろん、お客様が雨漏り修理のプロセスを知る由もないので気の毒な話だと思いますが・・・ 今後の話し合いをする上で、相手の言い分を想定したアドバイスです。

プロセスの問題点

話の意図を理解してくれたか どうかは分かりませんが
ご相談をいただいた話から、修理にいたるまでのプロセスはどこに問題があったのでしょうか?

まず、なんといっても雨漏り調査が無いまま修理を行った事が1番の問題点と言えます。
事前に調査をしていれば陸屋根の防水工事をする必要があったかどうかも解ります。

また、雨漏りが止まらず再調査で新たな浸入口が発見されても、それはリフォーム会社の初回の調査ミスになるので、お客様の負担については、かなり低いものと思われます。

更に、お話しすると建築会社・リフォーム会社は建てたり改装をすることでは素晴らしい技術を持っていますが、決して、雨漏りの専門家ではありません。

リフォーム会社 に依頼された職人さんも同じく建てる事に対するプロであり、雨仕舞のプロではありません。

躯体そのものの変更が基本的に出来ない以上、限られた条件の中で、いかに工夫をし、出来る限り正常な状態にもどせるかは、専門職の領域になると考えられます。

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                      雨漏り110番 雨漏り事件簿

以上をもって、外壁の雨漏りに対する基本的な知識と考え方についてのお話を終わります。

壁の構造と雨仕舞の基礎知識

コンクリート(RC)

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コンクリートが雨漏りがしない様に思いがちですが、打設時の締め固め不足や、セメントと砂利の分離でおこるジャンカという現象があり(右の写真、凸凹した部分がジャンカです)この部分は水が浸透し雨漏り原因になる可能性がありますが、補修材で隠すことによりジャンカが目視ではわからなくなります。弊社はコンクリートを再現させる工法を 得意としているので、レベルの高い補修跡でも高い確率で発見する事が可能です。

 

モルタル壁

屋上防水

モルタルの下に防水紙(フェルト)があり、その防水紙の表面を水がある程度、流下する湿式構造になっています。
雨漏りがおきるメカニズムですが、大きな原因はモルタルと防水紙の間にあるメタルラスとモルタルが剥離し、 剥離した部位に水が溜まり、水が滞留する事により室内に浸入します。なので、ひび割れするとすぐに雨漏りに繋がるわけではありませんが、シーリングでの簡易補修で、水の浸入をふせぎ内部の腐食(メタルラス)を押さえれば、雨漏り対策にはなります。ただし、シールの種類の選定として塗装の出来る商品を選ぶ必要があります。

 

サイディング

屋上防水

サイディングの場合も下に2次防水(透湿防水シート)があり、基本的に水は流下する構造になっています。ただ、シーリングの破断をいつまでも放置していると下地材である透湿防水シート(2次防水)の経年劣化で2次防水が痛んだり、新設時の防水紙の不具合で、シーリングが切れると雨漏りが起きる可能性が高まります。正常な機能を2次防水が持っていれば、シーリングが破断してもある程度の期間は問題ありませんが、できる限り2次防水(透湿防水シート)が痛まない措置が必要です。

 

 

ALC

屋上防水

右の写真は ALCパネルの裏側部分になります。
見ていただいた通り防水紙は一般的には使われておらず、シーリング(コーキング)が破断すれば雨漏りの可能性は高いといえます。この事から、モルタル壁やサイディング壁に比べると、もっともALC壁がシーリングに頼っていると言えます。経験上、角のコーナー部分がムーブメントの動き大きく、シーリング破断の主な原因になっています。以上の事から、ひび割れやコーキング(シーリング)が切れて雨漏りがおきる可能性が高いのはALCということになりますが、いずれにしても他の壁材も、長い間の放置は防水紙を著しく痛める事になるので、シーリングの破断が目立ってくると、外装工事を考える目安になります。

 

 

 

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