家を塗り替えれば本当に家が長持ちするのでしょうか?グラスサラでは 長く住める家をコンセプトに提案できる雨漏り・防水・外壁塗装の専門店です!

壁の雨漏り

雨漏り診断士から見た壁の雨漏り修理と考え方

 

塗り替えだけでは雨漏りは止まるのか?

「塗り替えで雨漏りを止めれますか?」と、ご相談があります。
期待を裏切った答えになるかもしれませんが、単純に塗装をしただけでは
雨漏りは止まりません。理由として防水紙・サッシュ・雨仕舞などの
壁の構造上の不具合が原因だと、下地からの施工をしなければ根本的な解決にならないからです。

「塗装をすれば止まる」と建築に携わる多くの方が誤解していますが、
一般的な塗料にも、「防水性があるから」という間違った解釈が原因のようです。

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サッシ入れ替え工事写真

防水性なのに、どうして雨漏りは止まらないのか?

板を折り曲げると、
左の塗料はひび割れに追随しますが、右の塗料は塗膜が割れてしまいます。
建物の揺れる大きさにもよりますが、一般的な塗料では建物の揺れに、追随できません。

つまり、
揺れない前提ならば問題はありませんが、地震の多いこの国の環境では、
ある程度の揺れに対応できる材質でなければ、雨漏り修理には適していません。

 なぜ防水性がある塗料なのに雨漏りが止まらないか

左 ある程度、揺れに追随する塗料   右 一般的な塗料(防水性のある塗料)
                    (微弾性フィラー+シリコントップ仕上げ)

揺れに追随する塗料だけでも雨漏りが止まらない事例

10年以上雨漏りが止まらず
2度の塗装工事(他社)を施したが、私に調査依頼があった現場です。

散水調査の結果から、赤い丸の部分が雨漏りの浸入口になり、
内部の天井から雨水が浸入して、雨漏りが起きるメカニズムが確認されました。

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左下の写真(赤丸部分)は、
浸入口より下の壁に浮きなどの剥離が発生していました。

浮いている塗料を剥がしてみると、
モルタル壁と塗料の間に水が流れた跡が確認されました。

このことからも、浸入口の適切な処理をしなければ、
表面の塗装だけでは、雨漏りが止まらない事がわかります。

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では、どうすれば雨漏りを止める事ができるのか

冒頭で説明をしましたが、雨漏りを止める修理は
2次防水・サッシ・雨仕舞など、壁の不具合を根本的に直す必要があります。

ただし、
修理費用に予算をかける事が、難しいという問題点を考慮すると

1.雨漏り原因を特定して、浸入口に適切な処理を施す
2.揺れにある程度、追随する塗装を選択する

以上の2点で次の塗り替えサイクルまでは、雨漏りを止めます。

注・・・進行症状・不具合原因・壁の種類によって、異なります。

塗り替えによる雨漏り修理は、
一定期間 雨漏りを止める延命・軽減措置であり、
定期的に塗り替えが必要になるリスクを、お客様に理解していただかなければなりません。

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 壁の雨漏り修理 (サイディングのカバー工法)

 

雨漏り修理方法の一つとして
既存の壁の上に、サイディングカバー工法を進める事があります。

塗り替えによる修理よりコストはかかりますが、防水紙など
雨仕舞を新たに作る事から、安定した修理になる事が主な理由です。

詳しく説明すると、防水紙とサイディングの間に
胴縁(木材)を挟む事で壁と防水紙の間に空間を作り、シーリング(コーキング)が
切れても、水がサイディングの内側(防水紙の上)から、外に逃げる仕組みを作ります。
この考え方を通気と呼び雨仕舞の一つになります。

サイディング構造IMG_2233

弊社では更に、工夫して水を逃がす仕組みを作っています。
赤の矢印の先にある穴ですが、サイディングの内側に水が回る事を
想定して出窓の上に作った水抜き穴です。

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1.水が溜まってもサイディングの底を腐らせない
2.出窓の内側に水が滞留しにくい
などの理由で水抜き穴を作る様にしています。

 もう一工夫(^^)
壁に胴縁を打つ時にはビス(釘)で胴縁を固定しています。

このビス(釘)は胴縁の下の防水紙を貫通して
壁に打ち込むのである意味防水紙に穴を開ける事になります。

防水紙 IMG_1028

 一般的なマニュアルでは
ビス(釘)から水が回る事は考えにくいのですが、

10年という長いスパンを想定すると
胴縁が反りかえり、ビス(釘)穴が広がると考えられ

胴縁の位置である防水紙の下にゴムアスの防水テープを弊社では使用しています。

防水テープを使用する理由として
ビス(釘)に ゴムアスが巻き込みビス穴をふさぎます。

また両目テープになっているので
防水紙にも密着して水が回らない状態を作ります。
施工の仕組みにもよりますが、安心できる雨漏り修理の方法です。

 

ひび割れにUカットは正しい選択か?

ひび割れのUカットに
適している壁はコンクリート(RC)です。
理由としてコンクリートの壁厚が120mm~200mmあります。

この場合に機械でひび割れ部分をU型に広げ
中までしっかりシール(コーキング)を打つと
水の浸入を防ぎ、鉄筋の腐食を押さえるのに有効な方法です。

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サンダでの壁の切り込み

ただし、サンダ(壁を切る機械)で
壁の厚みが12mm~30mmと薄いモルタルや
15mm程度のサイディングにUカットの施工は不向きです。

理由として
壁を切るときに下地の2次防水を傷つける恐れがあるからです。

別にですよ
「施工が雑だとか、いい加減に施工をするからだ」などと
いう話ではなく、機械で壁に切り込みを入れるわけですから、
職人さんが自覚の無い一瞬の出来事で防水紙を傷つけてしまう可能性があるからです。

たとえば、
サイディングは水が浸入しても外部に抜ける仕組みになっており、
防水紙を傷つけて雨漏りを引き起こすリスクを作るよりは別の補修方法を
採用する事が安全であるし、モルタル壁ならサンダでなく、ひび割れをUカット
出来る機械があります。

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サンダでない、Uカットができる

ここまでの話だと機械を選べば問題が無い様に思えますが
大事な事は、機械を扱う人に2次防水を含めた知識があって
壁を切り込んでいるかという事が、大事なポイントになってきます。

良い機械を使用しても、本当の意味で理解していないと、
サンダ等でUカットを入れた事が原因で雨漏りになる事例があるからです。

 

雨漏り修理のトラブルと回避する考え方

先日、お問い合わせから相談がありました。
自宅の雨漏りを地元の大手リフォーム会社に相談したところ、
「屋上に問題があるので修理しましょう!」と、200万をかけて屋上の防水工事を施工したようです。

お客様からすれば、
「大手のリフォーム会社なので間違いは無い」と
思ったようですが、雨漏りはいっこうに改善されなかったというご相談でした。

その後、
お客様とリフォーム会社の話し合いの結果、
雨漏り調査を実施することになりましがお客様の中で、
リフォーム会社に対する不信感が芽生え、私に連絡がありました。

まとめてみると
不信感に対する内容は以下の通りです。

  1. 雨漏り調査は修理前に行うのでは?
  2. ほかに原因があるなら屋上防水は余分な工事ではなかったか?
  3. 原因が調査で解ったとして、新たに工事費用を負担する必要があるのか?

要約すれば大体1~3の内容だったので、私なりの意見をお話しさせていただきました。

1.雨漏り調査は修理を行う前に原因を特定する必要があります。
 理由として、修理の範囲を決める事が出来ないからです。

2.陸屋根の防水工事が余分であったかは、現状では解らない。
 もしかすると浸入口の一つで、工事をした部分については止まった可能性もあります。

3.例えば、リフォーム会社が2番の見解ならば、新たに発見した雨漏りの浸入口にも
 修理費用を求めてくる可能性はあります。

正直、私の返答で、
2番と3番に頭を悩ませていたようです。

もちろん、お客様が
雨漏り修理のプロセスを知る由もないので気の毒な話だと思いますが・・・
リフォーム会社と今後の話し合いをする上で、相手の言い分を想定した上で
アドバイスをさせていただいたつもりです。

ん・・・話の意図を理解してくれたかどうかは分からないけど・・・

では、ご相談いただいたお話から、
修理にいたるまでのプロセスはどこに問題があったのでしょうか?

まず、なんといっても
雨漏り調査が無いままに修理を行った事が1番の問題点だと言えます。
事前に調査をしていれば陸屋根の防水工事をする必要があったかどうかも解ります。
また、雨漏りが止まらず再調査で新たな浸入口が発見されても、リフォーム会社の初回の
調査ミスになるので、お客様のその後の負担については、かなり低いものになったと思われます。

更に、お話しすると
建築会社・リフォーム会社は建てたり改装をすることでは
素晴らしい技術を持っていますが、決して、雨漏りの専門家ではありません。

リフォーム会社 に依頼された職人さんも同じく
建てる事に対するプロであり、雨仕舞のプロではありません。

躯体そのものの変更が
基本的に出来ない以上、限られた条件の中で、いかに工夫をし、
出来る限り正常な状態にもどせるかは、専門職の領域になると考えられます。

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壁の構造と雨仕舞の基礎知識

コンクリート(RC)

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コンクリートは雨漏りがしない様に思いがちですが、打設時の締め固め不足や、セメントと砂利の分離でおこるジャンカという現象があります。(右の写真、凸凹した部分がジャンカです)この部分は水を浸透して雨漏りの原因になりますが、モルタルなどで補修をするとジャンカがわかりません。弊社はコンクリートを再現させる工法を 得意としているので、レベルの高い補修跡でも発見できる事が可能です。

 

モルタル壁

屋上防水

モルタルの下に防水紙があり、その防水紙の表面を水がある程度、下に抜けて行く構造になっています。
雨漏りがおきるメカニズムですが、大きな原因はモルタルと防水紙の間にあるメタルラスとモルタルが剥離し、 剥離した部分に水が溜まり、水が滞留する事により部屋内に侵入します。なので、ひび割れするとすぐに雨漏りに繋がるわけではありません。シールでの簡易補修で、水の侵入をふせぎ内部の腐食(メタルラス)を押さえれば、雨漏りの対策にはなります。ただし、シールの種類の選定として塗装がのる商品を選ぶ必要があります。

 

サイディング

屋上防水

サイディングの場合も下に2次防水(防水紙)があり、基本的に水は下に抜ける構造になっています。ただ、そのまま放置していると長年の経年劣化で2次防水が痛んだり、新設時の防水紙の不具合で、シーリングが切れると雨漏りが起きる事があります。正常な機能を2次防水が持っていれば、シーリングが破断してもある程度の期間は問題ありません。(ある程度の期間とは2次防水の劣化を指す)

 

 

ALC

屋上防水

右の写真は ALCパネルの裏側部分になります。
見ていただいた通り防水紙は一般的には使われておらず、シーリング(コーキング)が破断すれば雨漏りの可能性は高いといえます。この事から、モルタル壁やサイディング壁に比べると、もっともALC壁がシーリングに頼っていると言えます。経験上、角のコーナー部分がムーブメントの動き大きく、シーリング破断の主な原因になっています。以上の事から、ひび割れやコーキング(シーリング)が切れて雨漏りがおきる可能性が高いのはALCということになりますが、いずれにしても他の壁材も、長い間の放置は防水紙を著しく痛める事になるので、シーリングの破断が目立ってくると、外装工事を考える目安になります。

 

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