家を塗り替えれば本当に家が長持ちするのでしょうか?グラスサラでは 長く住める家をコンセプトに提案できる雨漏り・防水・外壁塗装の専門店です!

屋根の雨漏り

雨漏り診断士から見た屋根の雨仕舞

 

斜壁(しゃへき)

斜めの壁と書いて斜壁(しゃへき)と読みますが、
写真の後ろにある赤い矢印の屋根が分かるでしょうか、
角度的にはほとんど変わらないので、斜壁は屋根として捉える事が正しい判断です。

しかし、現実は屋根として認識されず、
防水処理の無い事で雨漏りの原因となるケースが多い。

斜壁の雨漏り

新築の段階で、設計者でも屋根としての認識は無く
屋根材である2次防水(ルーフィング)の処理はありません。

上の写真は、壁材のALCの上にタイル装飾を施し
壁として扱われていましたが、斜壁は屋根と同等に扱う必要があります。

斜壁修理の事例

IMG_3579 IMG_3556

上記写真のベランダを目視すると、
笠木・斜壁にもタイルが貼られている。

図面を確認すると笠木・斜壁のタイル下地はモルタル施工され、
斜壁のエンドから少し下がってALCパネルの下地になっている。
この事から、笠木・斜壁・ALCとモルタル取り合いに大きな原因があると仮説を立てる。

仮説の根拠
簡単に説明すると、
笠木・斜壁は屋根としての
機能が必要であるが、調査案件は笠木・斜壁を壁としてとらえて施工をしている。
この事から、屋根としての防水性能を満たしていないため、雨漏りの発生原因となった。

 

折半屋根

折半屋根1

折半屋根の水切りと
笠木が浸入口になっていました。
アルミ笠木を取り付ける職人さんにいわせると
笠木のジョイントから「水は回りません。」とよくいわれますが、
事実として経年劣化や取り付け方の不具合で水が回る事があります。

IMG_2880  IMG_2890
(赤の矢印が笠木のジョイント部分)      写真2 赤矢印のジョイント部分に錆が確認できる

 今回も、笠木のジョイント(写真2)から
下端のシーリング(コーキング)破断部分に水が回った跡である錆が確認されました。

少し、専門的な話になるのですが出来るだけ噛み砕いて説明していきます。
まず、笠木下のシーリングが切れたとしても本来は外部に水が抜ける仕組みが必要です。

IMG_2881  IMG_2896

ですが、シーリングを撤去し内部を確認すると、
壁の奥に水切りを差し込んでいるだけになっています。
これではシーリングが切れれば、雨水の多くは部屋内に浸出します。

なぜこうなったかは、新築時の職人に
確認したわけでは無いので、あくまで推測の域になりますが、・・・

1枚のブリキを加工し、水切りを作る段階で
ほんの少しだけ立ち上がりを作る寸法が足らなかったと考えられます。

IMG_2898  IMG_2900

実際、弊社の施工では
新しく2段階で水切りを設置しました。

既存の寸足らずの部分に、
立ち上がりの付いた水切りを新しく設置し、シーリング処理をしました。
これで、シーリングが切れても以前のように、簡単に雨漏りが起きない仕組みになります。

IMG_2906  IMG_2904

新しく水切りを新設し、
2段階の仕組みを作ると、金額ベースで10万ぐらいは簡単に変わります。

ただ、
シーリングが切れると雨漏りがおきる施工と、シーリングが切れても
簡単に雨漏りが起きない施工では、今後のリスクは比べ物になりません。

折半屋根2

折半屋根は
ボルト部分や継ぎ目から浸入する事が多いです。
他の業者が修理をおこなったが雨漏りは止まらず、弊社に依頼を頂きました。

以前、シールでボルトキャップを
補修してある跡がありましたが、看板金具(赤の矢印)と
折半屋根のボルトキャップの隙間に水を打つと雨漏りが確認されました。

看板が風を受けて、看板の金具が
揺れることでボルト穴が広がり雨の浸入口になったようです。

WS00000555

 

折半屋根3

折半屋根は一枚の板を屋根に載せているわけではなく
持ち運びやすい長さの加工品を重ねていく事で一枚の屋根になります。
新築時にはしっかりとつなぎ目が重なっていますが 、夏の日差しや冬の寒さのせいで
屋根事態が歪みつなぎ目が開いてきます。

歪んだり反り返らない様に施工を工夫する 方法もあるのですが、
本文から話がそれるので、そのお話はまた今度にします。

上の写真は元々のつなぎ目の位置にマジックで印を打ちました。
その後、つなぎ目を抑えた手を放すと、歪んだ屋根が反りかえり
1㎝近くも印の位置より浮き上がります。

当然ですがつなぎ目の掛が悪く 少し横降りになると雨漏りが起きる状態になっています。
単純な雨漏りのメカニズムですが適切な処理を施して 今回の修理は終了です。

 

カラーベスト

 

屋根の野地板(屋根の下地板)があり、
その上に防水シート(改質アスファルトルーフィング)を貼り付けます。

瓦・カラ―ベストを1次防水と考えると、
改質アスファルトルーフィングを2次防水と呼びます。

防水シート  防水シート

2次防水(改質アスファルトルーフィング)
上にカラ―ベスト(1次防水)を貼り付けます。

この時、釘でカラ―ベストを固定しますが、
改質アスファルトルーフィングのアスファルト部分が
熱で溶けて釘に絡み防水の役目をするので、雨水の浸入を阻止します。

IMG_1367  IMG_1379

これは弊社のこだわりですが
壁・谷などの取り合いに貼るカラーベストは先を斜めにカットします。(左下の写真)
理由は大雨の時でも水がスムーズに流れるように水の流れをコントロールするためです。
(青矢印の方向に水が流れる)

IMG_1377 (2)  IMG_1378 (1)

通常は右上の写真の様に角はとがったまま張り付けていくようですが・・・
大雨ではカラーベストの角が邪魔をして水が滞留しやすく流れが悪くなります。
許容範囲を超えると防水紙の内側に水が回りやすくなり屋根の雨漏り原因になります。
この水の流れを和らげるために施工にひと工夫してから仕上げていきます。(^^)

 

雨漏り診断士の考える屋根カバー工法のメリットとデメリット

 

メリット・デメリットの話の前に分かりやすい様に
瓦を立平に葺き替える工程を先に説明してから本題に入りたいと思います。

IMG_4005 IMG_4011 

瓦と土下ろしですが、これが結構な肉体労働で4m程度の
小さな庇でも、元の量の2.5倍は膨らみ、土のう袋30杯分の廃棄物がでます。

IMG_4010  

ようやく土を下ろして
下地が出てきたが、ここで作業は終われない。
下地のルーフイング(2次防水)まで施工しないと
夜中に雨が降ると家の中が水浸しになる恐れがあるので、
なにがなんでも、今日中にルーフィングまで施工しなければならない。

既存下地の上からコンパネを
張りたいところですが、ここで問題が発生・・・
庇の真ん中が5㎝も下がって変形している事が分かった。

庇瓦は厚みもあり、目視では余り目立たないが
今回は庇の軽量化と雨仕舞を考えガルバリュウム鋼板に変更した事から
このまま、現状の下地ラインで施工すると、庇が真ん中でVの字に曲がって見えてしまう。

2Fの庇なので目立たないといえば目立ないが、
雨仕舞的にも好ましくない事から庇が水平になるように補強する事にした。

問題は今日中にルーフィングまで張り終える必要があり、時間との
戦いになってしまった事と、一緒に仕事をしていた大工の機嫌が悪くなってきた事。・・・(笑

注:屋根の形状には直線屋根・そり(てり)屋根・むくり屋根などの
  デザインがあり、変形した屋根の全てに不具合があるわけではありません。

IMG_4014 IMG_4016

白い糸を張って庇の水平を確認し
胴縁(木材)で低い部分を かさ上げするが、
一番低い場所では2重にかさ上げする必要があり、これがまた時間がかかる。

IMG_4018 IMG_4019

 ようやく下地のコンパネ(野地板)を水平に貼り終えた。

 ルーフィングを差し込んで
これで何とか、雨が降っても問題が無い所まで下地処理を済ませた感じです。
まぁ、庇が下がっていなければ時間的に余裕もあったはずなのだが・・・

IMG_4010
写真1 既存下地(野地板)赤丸の黒ずみは雨漏りによる腐食部分

ここまでのお話で
下地の重要性が伝わったと思いますが
工程を理解していただいた上で、ようやくカバー工法について お話しいたします。

まず、カバー工法は
既存の屋根(カラーベスト等)の上にルーフィングを張り、新設の屋根を作る方法です。

メリットとして既存の屋根の上に
屋根材を張るわけですから廃棄物が少量で済み、
その分、費用も安くなる事から一般的によく用いられる工法です。

しかし、デメリットとして工程の話でも分かるように、
既存の屋根材を撤去しない事から屋根下地(野地板)の状態(腐食部分)を確認できない事です。

比喩になりますが、「ぬかに釘」がぴったりな表現で
昨今の台風の大型化を考えても屋根のカバー工法はリスクが高いと考えられます。

また、屋根の重量が
単純に考えても倍になり、かなり建物に負担がかかること。

もちろん、メーカーとして
推奨している所もあり、カバー工法が駄目だというわけでは決してありません。

私も屋根材に含まれるアスベストを考慮し
総合的な判断としてカバー工法を選択する事もありますが、
ただし、これらのメリット・デメリットを見極めて葺き替えを考えなければならない。

雨漏りが発生した
既存の野地板(写真1 既存下地)は腐食していないか

野地板の下にある
躯体の柱・梁にダメージは無いのか?
屋根の重量を考えても2度目のカバー工法は出来ない、などの考慮が必要である。

例えば、人の体で損傷している
部位を安易に密閉すると化膿する危険性があります。

なので、菌が体内に入らない様に
先ずは消毒し、空気を通すガーゼで傷口を塞ぐ必要があり、
これと同じで、雨漏りという傷口の処理は必要か必要で無いのか、などの判断が欠かせません。

IMG_4005 ➡  IMG_4045
Before                       After

 

屋根の塗装時の注意点

雨水の逃げ道になる部分を塗料でふさがぬように考えられたのが、
下の写真にあるタスペーサー(黒のプラッチック製品)です。
このタスペーサーを屋根材に差し込むことで隙間を確保し、
1次防水の上を雨水がスムーズに流れるようにします。

2013_0823_131735-DSC03081-300x225  屋根の塗装の不具合

雨漏りに多く関わったきた経験からタスペーサーだけに頼るのではなく、
塗り方そのものに工夫をしています。たとえば、右上の写真のように
横塗りで屋根材の水の抜け道をふさがぬように塗ります。

たて方向に塗るとタスペーサーで確保した隙間以外が塗料で詰まる恐れがあるからです。
以外に知られていないことですが、大きく雨漏りの危険性が改善されます。

屋根の塗装の不具合

横塗りでの施工写真

>>ホームへ戻る
cv_bnr
PAGETOP
Copyright © (有)グラスサラ All Rights Reserved.