最近はYouTubeチャンネルをメインに投稿しているので、初めて私のホームページをご覧になる方がブログやHP全体の更新が止まっているように見えるとの事、なのでブログはブログで数か月に1回は更新して行く流れになりました。・・・(^^:)


写真:隣接した家が解体された外壁面(茶色部)

さて、2025年初めての仕事はサイディング張替え工事です。お客様との出会いは5年前に雨漏りが発生し、他社で雨漏りを止めるために塗装工事を行ったが雨漏りは止まらず、弊社が原因を突き止めて修理を行った事がご縁です。

今回のご相談は雨漏りが発生した外壁面とは違い、隣の家が解体された事で今まで塗装できなかった側面(仮設足場を建てるスペースが無かったため)を「隣の工事が始まる前に塗装したい」とのご相談でした。

また、お客様のご希望としては、年齢的な事を考慮して工事は出来れば最後にしたいとのこと。なので、築年数、外壁材の劣化状況、2次防水の耐用年数等を含めた調査を行い総合的に提案する事にしました。


写真:小屋裏からの目視確認

が、・・・外壁の2次防水(透湿防水シート)が貫通部の間にしか張られていない(小屋裏からの目視)不思議な納まり(上記写真)。・・・平たく言いうと、ほぼ2次防水が無い状態です。

まぁ、5年前に雨漏り修理を行っているので建てた工務店の雨仕舞の認識は予想していたが、いざ不具合を見つけてしまうと粗探しをしてしている様で、お客様には伝えにくいもの。(^^:)

とはいえ、間違った情報を伝えるわけにもいかないし、できれば最後の工事にしたいという希望もあるので「2次防水が無いので、塗装をしても室内への雨水浸入は防げない」という私の見解を伝え、サイディングの張替え工事に決まりました。

 
赤丸:サイディングを取り外すと中央だけに透湿防水シート(2次防水)

上記写真は室内から調査を行ったとおり中央だけ透湿防水シート(2次防水)が施工されていました。一部透湿防水シートが施工されている事から、建てた業者も外壁に2次防水が必要な事は分かっていたと推測されます。

たぶん、隣との施工スペースが無いので仮設足場が建てれず、室内(お客様の家)から外壁サイディングを張った・・・昭和的な苦肉の策⁇・・と、思う・・・

既存サイディング取り外し → 
①:既存の外壁を取り外した状態        ②:新規透湿防水シート(2次防水)の施工

今回は:既存の外壁を取り外した状態上に:透湿防水シート(2次防水)の施工を行いました。これで、サイディング壁内に雨水が浸入しても外部に排出されます。

 → 
before           after

木造住宅において2次防水が無ければ雨水浸入による柱や梁の腐朽等のリスクは否定できません。
その場合の修理費用はサイディングの張替え工事どころでは無いので、良い判断をされたと思います。穏やかで静かな時間をお過ごしください。(^^)

 

下記のYouTubeチャンネルは今回の話とは関係はありませんが、雨漏りについての投稿を100本近く投稿しているので、興味のある方はご覧ください。