雨漏りの原因その1
屋根なのか?壁なのか?よく原因が解らず弊社にお問い合わせがあります。
「何軒かの業者に見てもらったがわからない・・・」などなど非常にお客様が
お困りの様子で連絡を頂きます。
まぁ、根本的に雨仕舞の専門知識が無い人に見てもらっていると言う事が
原因かもしれませんが・・・実際、私も年に何度かは手こずる物件があります。
てぇ、自慢できる事でもないのですが・・・(笑
この侵入経路で間違いないと仮説をたてるのですがセオリー どうりに
発見出来ないというか、思いもよらない侵入経路であったりとこれほど
経験を積んでも目が点になる様な侵入経路があります。
わかればね…なんてことないのですが・・・
何度も思い込みを無くすように不具合を確認してようやく見つける事が
やっぱりあります。
半ば意地になって見つけ出すのですが見つけたことが嬉しいと言うより
力が抜けて「あぁ~これでまた雨漏りの仕事を続ける自信が保てた」なんて
思いながらどっと疲れが出てきて・・・鏡をみるとクタクタな自分がいます。(^^:)
その悩ましてくれる原因の一つにブルーの矢印がさす屋根のブリキ金物である
ケラバの不具合があります。たとえば、雨水が屋根から入り込むからと
ケラバの下の壁との隙間から雨水が抜ける仕組みになっていますが
時折、シール(コーキング)で完全にふさいであることがあります。・・・(赤の↓部分)
厄介な事に台風の様な横吹きの雨風の時には雨水が普段抜けるはずの
ケラバの隙間から逆に雨水が侵入することがあり・・・
シール(コーキング)で埋めてしまおうという発想の措置だと思いますが
単純に埋めてしまう事はNGです。(雨水を逃がす仕組みが必須)
何度も繰り返しますが・・・元来、この部分は隙間があり屋根からの水がケラバに回った時に
壁を伝って下に抜け部屋内に水が浸入することの無いように雨仕舞を取り入れています。
もし、シールなどで仮止めをする場合でも弊社では一工夫して水が回っても
外に逃がす簡易的な仕組みを作りトラブルの無いように本工事まで気を使っている部位です。
また、壁の防水紙はこのケラバの手前で止まっており(この上は屋根のため)
台風などの横なぶりの雨風になると雨水が回りやすく不具合が起きるケースが時折あります。
弊社では何通りかの手法で雨水が侵入できない仕組みを確立していますが
たぶん・・・お客様が想像するより複雑な工程が必要になり
少し驚かれるようですが・・・仕組みをお話しすると安心できるようです。
工事内容を理解していただくのに時間がかかっても、お気づかいはいりません。
工事を進める上で最も重要なのは、お客様との信頼関係だからです。(^^)
本文と全然関係ないキャラですが・・・雨漏り原因の続きはまたの機会に・・・(笑