BEFORE
AFTER
公開時期 | 2021年5月 |
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現場名 | 大阪府高槻市Aマンション |
工期 | 2020年11月3日~12月5日 |
外壁仕様 | クリアー防水 |
屋根仕様 | - |
金額 | |
コメント | 築25年。既存タイル一部撤去・ALC壁シーリング・タイル復旧・タイルクリーニング・タイルクリヤー防水 |
施工例 | 外壁・屋根塗装の事例 |
実際の施工内容を解説
外壁タイル張りの現場では、タイル洗い後に撥水材を施工してお客様に引き渡す話を良く耳にしますが、この施工方法は後々のリスクが非常に高くなる可能性があります。(撥水材:撥水材の性能も色々ですが、一般的な撥水材は表層の水をはじく効果しかありません)
まず、何が問題かというと、タイルは雨水を含有しませんが、タイル目地は雨水を含有(吸い込み)します。長い年数をかけて雨水を含有した目地は、タイル壁下地にも影響を与えます。「そのために撥水材を施工している!」と、主張する業者さんもいるかもしれませんが、それは新築での施工の話し。劣化が進んだ剥落寸前の壁面等では、雨水をはじく程度の撥水材では剥落防止の効果はありません。
では、具体的に破断箇所やタイルの浮きをどの様に確認して修理するのかをお話します。まず、打診棒というもので壁面が浮いている音を聞き分けて破断および欠損を検査します。
上の写真のように検査結果に基づき破断や欠損の状態に応じて痛んだ部位を撤去、その後、補修を施します。「ここまでする必要がある?」と考える方もいるかもしれませんが、通行量の多い道路に面している建物は揺れも常時あり、さらに、直下を人が通行しているわけですから、壁面の欠損が落下するリスクを考えなければなりません。
下地・欠損部のタイル張り・仕上げに撥水材やクリヤー防水を施工。確かに、単純に打診検査や下地補修を度外視すれば、一時的には撥水材のみの施工の方がお得に感じるかもしれませんが、それは長い目で考えれば決してコストパフォーマンスが良い施工とは言えません。
これから改修工事をお考えなら、発注した施工業者と良く打ち合わせの上で修理方法を検討する事をお勧めします。
ALCタイルの修理方法を動画で解説
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