BEFORE
AFTER
公開時期 2022年1月
現場名 東大阪S様邸
工期 -
外壁仕様 -
屋根仕様 ガルバリウム鋼板
金額 -
コメント -
施工例

実際の施工内容を解説

実際の施工内容を解説していきます。今回の建物は、屋根と壁取り合いから雨漏りしていました。専門的にいうと、屋根の軒の出幅が少ない軒ゼロの不具合になります。

工事が始まって屋根材と破風板と片流れ棟板を外すと、荒破風(破風下地)に雨水浸入のシミ痕(写真:赤丸)が確認されました。(正確には破風板では無く片流れ棟板という呼び名になりますが、一般的に破風板という呼び名が通っているので破風板とよんで解説しています)
雨漏りのシミ痕
昔ながらの軒が長い頃の施工を軒ゼロ物件に当てはめてしまった事が原因。建物のデザイン性や隣接する建築物との余裕の無さから軒を少なくしたのだと思いますが、雨仕舞の知識には乏しかった事は間違いありません。また、ローンを組んだ後の修理など、お客様にとっては腹立たしい以外の何物でもないと考えられます。

このような建築当初の不具合は、シーリング(コーキング)などの応急処置では雨水浸入を止めることが出来ません。私の話を聞いて頂いている方を不安にさせるつもりはありませんが、修理を先延ばしにすると構造体まで腐朽する恐れがあり、早い段階での修理が必要です。

今回はお客様との協議の上、屋根材を撤去して破風板まで新設ルーフィングを巻き込む方法で修理をおこないました。屋根のルーフィングを破風板部まで巻き込むことで、屋根と壁の取り合いから雨水が浸入しても、雨水は壁を流下しながら水切りから外部に排出される仕組みを作りました。
屋根の雨漏り修理
既存の破風板の位置までルーフイングを巻き込んでいるので、素材は変わりますが、板金による破風板(下の写真:白色が破風板)を新しく施工を行って屋根材を張れば完成です。
破風板 軒ゼロの雨漏り修理
それより一番の問題点は雨漏りではなく・・・室内の湿気や熱気が小屋裏(屋根裏)に溜まって外部に排出するシステム(換気棟)が無かったことです。

雨漏りを止めるのが私の仕事ですが、不具合を見て見ぬふりをするわけにもいかず・・・サービス工事で換気棟(下の写真:赤丸)を取り付けました。お商売というには・・・かなり縁が遠い性格だと・・・つくづく思うこの頃・・・です。(^^:)
換気棟・棟換気

不具合の納まりを動画で解説

さて、今回の話はここまでですが、施工について詳しく知りたい方は、別工事ですが軒ゼロの不具合の解説をしている私のYouTubeを上げておくので、興味があればご確認ください。