BEFORE
AFTER
公開時期 | 2022年7月 |
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現場名 | 兵庫県伊丹市マンション屋根葺き替え・塗装工事 |
工期 | 2か月 |
外壁仕様 | シリコンREVO1000(ラジカル制御・遮熱) |
屋根仕様 | ガルバリウム鋼板(カバー工法) |
金額 | - |
コメント | - |
施工例 | 雨漏り修理の事例 |
弊社へのご依頼の経緯
弊社へのご依頼いただいた経緯をご説明いたします。お客様の方で相見積を取られていたようです。他の屋根施工業者が屋根を目視して「棟包(棟板金)を変更して後は屋根塗装すれば問題は無い」との見解でしたが、私が目視調査を行ったところ内樋の納まりが悪い事、また、内樋直下通路天井の塗装が剥離していたことから屋根からの雨水浸入を指摘しました。マンションオーナー様にとって納得のいく回答だった事もあり、屋根工事が弊社に決まりました。
内樋直下の天井剥離部を撤去
また、外壁塗装は「以前から付き合いのある塗装業者に頼もう」とオーナー様は考えていたようですが、屋根工事の他社との見解の違いもあり、外壁塗装についても私に相談がありました。相談を受けた私は外壁を目視して鉄筋コンクリートの劣化によるコンクリートの剥落や欠損は、通行人に怪我を負わせる危険性があるので下地補修を重点に考える工事が必要と伝えたところ、屋根・外壁工事が弊社に決まり、屋根葺き替え工事・外壁塗装工事(鉄筋コンクリート造)をおこないました。
こういう風に伝えると、私がまるで口が達者で工事を請負ったように感じる方もいるかもしれませんが、私自身、たとえ相見積であっても建物の10年後もしくは20年後、最も良い状態の仕様に重点に置いて提案しているだけです。・・・簡単なようで、なかなか相見積もりの中で正当な意見を言うのは勇気がいるのです・・・(^^:)
施工の様子
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写真1 写真2:内樋廻りの屋根材を撤去
屋根材を撤去(写真1)すると、やはり内樋廻りに不具合箇所が確認されました。内樋と屋根の取り合い(写真2)は屋根下地(スカイモルタル)に茶色い雨水のシミ痕が確認されました。
これは、内樋の許容範囲を越したことで内樋からの排出が追い付かず屋根材の方にオーバーフローが起きたことを意味します。他にも問題個所があり、これらを一つ一つ解決しながら屋根施工は完成です。文章で書くとあっという間なのですが・・・実は手強い屋根工事でした。(^^)
そして、次は外壁の剥離部の工事。打診検査後、コンクリート欠損部を撤去しています。
写真3
欠損部を撤去すると鉄筋がさびていました。(写真3)このまま放置できないので、鉄筋に錆止めを施工します。
錆止め 樹脂モルタルで補修
その後、樹脂モルタルで壁面に合わせて補修をおこないます。ここから、既存の塗装に合わせて模様を再現します。
補修吹き(既存塗装の模様合わせ) 完成
鉄筋コンクリート造の建物は頑丈ですが、メンテナンスは非常に手間がかかる。当然、コストが上がるので難色を示す お客様も多い事は承知しています。しかし、仕事を請負いたい事で、この工程を無視すると、後々、壁面欠損や剥落の問題はさらに大きくなります。
では、欠損や剥落しそうな箇所を取り合えず修理すれば良いのかというと、そうではありません。なぜなら、「単純なクラックやジャンカ等が原因?もしくは雨水浸入?」かの判断も必要不可欠。
根本的な浸入経路を解決しなければ、近い将来また同じことが起きる。要するに見よう見まねで欠損補修をしても意味はありません。この辺りは塗装・防水・雨漏りに精通した私の強みであると自負しています。(^^)
私の話をご理解いただいたマンションオーナー様に感謝し、今回の話を終えたいと思います。ご指名を頂き、ありがとうございました。