BEFORE
AFTER
公開時期 2023年11月
現場名 京都市伏見区
工期 2週間
外壁仕様 サイディング
屋根仕様 -
金額 -
コメント -
施工例

ご依頼の経緯

京都市伏見区のお客様から、1Fサッシ天端から雨漏りしているとのお問い合わせがありました。(写真赤丸の箇所)お客様の話では「地元で何件か雨漏り修理について話してみたが、納得できなかったので坂元さんの意見を聞きいてみたい」とのことでした。

以下、業者の話した内容を集約(数社)すると

1.雨漏り調査は行わない

2.外壁から漏れているから、既存サイディングの上からサイディングカバー工法を推奨

3.サイディングの上から塗装をすれば雨漏りは止まる。でも、保証は付けない…

聞いた内容に本当に驚きですよ…

1.調査を行わなければ修理の根拠も無い

2.軒の出幅が少ない屋根形状で、サイディングの上からサイディングカバー工法を行うと屋根より壁が32mm外部に出る納まりになる…

3.塗装で止めるが工事の保証は出来ない…

などなど…。お客様はきちんと修理する事を望んでいたので、色々なホームぺジの内容を確認して私を探し当てた様です。素晴らしい検索能力だと思います。

実は私のホームページは、1級建築士さんや建築に関わる方の相談が多いです。要するに、ある程度の建築知識がある人ならホームページを見て調査や修理技術があると理解できるので、私にご連絡をいただけるようです。

今回のように、一般の方が選別できたということは、相当雨漏りについて勉強したはずです。正直、2度3度と修理を繰り返して私にたどり着いた方は大勢いますが、初めての雨漏りで私をチョイスする方は珍しいと思います。

もっと耳触りの良いキャチフレーズで…シーリング工事1万円…的な…(^^:) と、いう経緯もあったせいか話も早かったです。

散水長で浸出を確認(軒裏)

散水調査の結果、屋根と壁取り合いから試験水の浸出を確認しました。この試験水が柱を流下して1Fサッシ天端から浸出を確認しました。

透湿防水シート不具合あり

屋根と壁取り合いの透湿防水シートの施工が不十分なため、ケラバを流下した雨水が壁体内に浸入した事が分かりました。

既存透湿防水シート撤去

既存透湿防水シートを撤去すると壁下地にシミはありましたが、腐朽してサイディングビスが効かない箇所は無かったので、壁下地を交換することなく修理を進めました。

そもそもカバー工法はこの家の形状では無理です。仮に壁下地を確認しない状態でカバー工法をすると、腐朽している箇所にビスは効かず、強風雨時に新設したサイディングが剥がれる可能性あります。そうなると、通行人に壁材が飛んでいきケガを負わせる可能性もあります。

確かにカバー工法は屋根との取り合いに問題が無ければ安く納まりますが、リスクを知らないうちに抱え込むことになります。

瑕疵保険会社の中間検査

透湿防水シート新設後、瑕疵保険会社の中間検査を受けました。

1.サイディングを張る前に見積もり通りであるか
2.透湿防水シートの張り方に不具合が無いか

などを瑕疵保険会社による中間検査を受けてから、問題が無ければサイディングを張ります。もちろん、なんの問題もありません(^^)

雨仕舞の仕組みを作る事に重きをおく

赤丸:水返し 青:破風板

屋根と壁との取り合いに色々と工夫をしましたが、念には念を入れて、破風板を取り付ける前に板金による水返しを取り付け吹き降りによるケラバからの雨水の浸入が無い状態にしました。


板金による水返し(黒色)破風板は図面では省略

私の雨漏り修理は、雨水を無理に止めるというより、雨水を排出する雨仕舞の仕組みを作る事に重きをおきます。無理に水を遮る事は最終手段だと考えています。また、その方が建物の負担も軽く家も長持ちするはずです。


以上で完成です。ご指名をいただきありがとうございました。