BEFORE
AFTER
公開時期 | 2017年6月 |
---|---|
現場名 | 東成区 H様邸 |
工期 | - |
外壁仕様 | サイディング施工 |
屋根仕様 | ガルバリュウム鋼板 |
金額 | - |
コメント | - |
施工例 | 雨漏り修理の事例 |
施工のポイント
瓦屋根からガルバリュウム鋼板に葺き替え事例です。写真1は瓦と2次防水を撤去した野地板の状態です。所々、黒くシミ痕があるところは雨漏りの痕跡です。さらに、野地板は長年の雨水の浸入で腐朽しており、とてもガルバリュウム鋼板を取り付けるビスが野地板に効きません。
無理から取り付けたとしても台風などの強風雨で飛んでいく危険性もあり、野地板の下にある垂木にビスを効かせて新しく合板(野地板)を施工しました。この点が一番の施工のポイントです。
業者によっては、屋根や庇の修理は撤去費用+産廃費が掛からないカバー工法がコストパフォーマンスが良いという理由で進める業者が多いと聞きます。しかし、既存の野地板の状態も確認せず「本当にビスが効くのか?」もしくは「カバー工法のリスクも知らずにお客様に進めているのではないか・・・」と、私は疑問に感じています。
カバー工法を施工する場合、聞きにくいとは思いますが、お客様の方から野地板が腐朽していない理由を業者さんに確認したほうが良いと思います。「表面の屋根材が破損していない」とか「屋根材を踏んだ感じで分かります」などでは根拠としては曖昧です。なぜなら、野地板は屋根の表面からでは確認できないからです。いくら、屋根材が破損していなくても2次防水のルーフィングが劣化していれば雨漏りは発生します。また、屋根材を踏んだ感覚などは全くあてになりません。
屋根材のメーカーは、あくまで野地板の状態が健全であることが前提でカバー工法を推奨しています。屋根から雨漏りが発生した場合、出来るだけ屋根材を撤去して野地板の状態を確認し、痛んだ野地板は取り替えて、問題の無い下地の状態にしてから屋根材を葺き替える必要があります。
➡
写真1:瓦を下ろした野地板の状態 写真2:新しく合板で野地板を施工