現在、お寺の改修工事ですが古くなった鯱が屋根から下ろされました。
体が魚で頭が虎と言う伝説の生き物だそうです。
口を開けているのがオスで閉じているのがメスだとか・・・ てぇ、事はオスの鯱(しゃちほこ)ですね(^^)
鯱と言えば、お城の屋根にあるイメージだったので住職さんに尋ねたところ 付近は城下町だったので、何でも代官所としてもお寺が使われていたみたいです。
なるほど、代官所なら鯱もありかなって感じです。
更に、住職さんの話は続くのですが・・・(^^)
お寺の歴史は400年ほど前で、一度洪水で流されたそうです。
それで現在の位置に引っ越ししてきたらしく鯱の年齢は200歳だとか、
雨の日も夏の日差しにも耐えて現存している事が私には一番の驚きでした。
写真では解りづらいですが尾の部分に少しひび割れがある程度で 当時の職人さんの仕事が200年もの歳月をかけても立派に残る事・・・
樹脂と言う有機(人の手で出来た化合物や木・植物などの生命)を扱う私たちでは 無機(生命の活動が関わっていない石や金属の素材)の素材には 到底かなわないことも知っていますが・・・
それ以前に職人としての技に自分が遠く及ばないことが解ってしまいます。
鯱が変わりゆく城下をどう見てきたのか・・・などと少しロマンを感じながら 名も無き職人の作った作品に思いを寄せていました(^^)