BEFORE

AFTER

公開時期 | 2017年1月 |
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現場名 | 茨木市 S社 |
工期 | - |
外壁仕様 | - |
屋根仕様 | - |
金額 | - |
コメント | - |
施工例 | 雨漏り修理の事例 |
施工の様子
茨木市S社で
タイル壁の雨漏り修理を行っています。
ですが、化粧タイルの下地が
ALCパネルの雨漏り修理ほど、厄介なものはない。
何が厄介かというと、表面のタイルを
剥がす!・・・・
密着に問題が無いタイルを無理から剥がすわけだから
手間がかかる上に、騒音とホコリが物凄い状態に・・・
なので、出来れば避けたい作業ではあるが、今回のケースは
タイルの下に隠れているシーリング(コーキング)が破断している事が
雨漏りの原因であり、他に選択幅が無い。
後のメンテナンスを考えれば
下地ALC目地と化粧タイル目地の位置を合わせ、
2重にシーリングを重ねて施工すれば、後々、シーリングが劣化や破断しても
シリングを打ち直せば雨漏りは止まる。この事から、メンテナンスとしての都合は
良いのだが、シーリングを化粧とする事で外観(タイル)の高級感を損なうデメリットがある。
今回の修理は会社の顔である玄関口である事から、協議の結果、
現状の外観の復旧工事に決まりました。ただし、復旧したタイル面に新たに
クリアー防水を施工することで、タイル目地から雨水の浸入を抑える作戦です。
あの手この手と
毎回、修理方法に知恵を絞り、マニュアル化が出来ない
ところが大変ですが、そこが、この仕事の面白いところ。(^^)
以前、知り合いのKさんが私のブログを読んで
「なるほど・・・こうするのか!」と、クリアー防水で
雨漏りを止めようとしたが、1年後に再発・・・私に相談があり
「なんで、再発したんでしょう。」てぇ、聞かれたけど、
さすがにノウハウまでブログでは公開していない。・・・(笑
修理をする上で重要なポイントは、劣化以外に
建物が揺れる事でシーリングが破断するリスクがある。
特に、建物にはムーブメント(動き)の大きな箇所が壁にはあり、
この部位が雨漏り修理の対象となる時は、今回の施工方法は採用出来ない。
たとえ、お客様に意匠を重視して化粧目地(シーリング)を取らないで欲しいと
頼まれても断るしかないポイントです。
なのでKさん、次からは施工する前に、私に相談してください。・・・(^^)
さて、話は工事に戻り
ALCパネルのジョイント目地を撤去して、
シーリング(下の写真:白)を新たに打てば
これで理屈上は雨漏りは止まりますが、当然、復旧工事が必要です。
強引に剥がした下地は凸凹で
そのままでは、タイルが貼れない状態、
左官工事を施し、下地をフラットに仕上げます。
その後、タイル復旧工事に移行し
乾燥期間を開け、ようやくクリアー防水の最終仕上げです。
ちなみに、「タイルは防水性がある!」と思われがちですが、
タイル目地は雨水を吸い込み下地まで浸透します。
雨漏りの原因のまとめ
タイル目地に透過・浸透した雨水がALC目地に到達、
劣化及び破損したシーリング目地から流下し、雨漏りの発生にいたる。
しかし寒い日が続きますよね。
現場は日差しは当たらず一日中、風が通り抜けるし・・・メチャメチャ寒い
ほんと、心が折れそうだ・・・もう、寒さはお腹いっぱい・・・
早く、春よ来い!・・・・(^^:)
参照:壁の雨漏り修理(補修) (関連記事)