今年、最初の工事になります。
守口市H様邸の雨漏り修理です。
寒い寒いと言ってても何も変わらないのですが、
昭和の職人さんのように「寒くないと思えば寒くない!」などと
変な精神論で寒さを吹き飛ばそうとするのも やっぱり無理だと思う。(^^:)
さて、H様邸の工事の話ですが、
最初にご連絡いただいた去年9月、雨漏り再現調査の確認後に修理の
お見積りを提出いたしました。そこから段取りをすると、年明けの工事になります。
ときどきですが・・・
お問い合わせをいただき
「すぐに工事にかかってほしい」とご連絡をいただきます
が・・・
雨漏り調査をして原因を確定し、そこから
修理見積もりの提出となるので、すぐに工事に取り掛かるとはいきません。
「プロだから見たら分るでしょう。」と言われますが・・・
もちろん、大体の事は下見の段階で見当がつきますが、雨漏りの恐ろしいところは
思いもよらない雨水の流れがあり・・・とんでもない魔物に遭遇する危険性があります。
なので、工事範囲を確定するために
調査による検証をおこない、慎重に範囲を絞らなくてはならない。
実はH様邸も以前、他社で
雨漏り修理を施工していますが今でも雨漏りが止まらないという状況でした。
私にすれば、お決まりのパターンですが
お客様からすると建物は傷むは、お金は出ていくはで、
たまったものでは無い。
この仕事の難しさは屋根・壁・防水の雨水の流れを
スムーズに外部に排出する仕組み(雨仕舞)を作り出す必要があり
そこに神経を集中させるので・・・なかなか大変な管理能力が必要になります。(^^)
たとえば・・・
屋根屋さんは屋根の納まりしか考えません。
壁の職人さんも防水の職人さんも同じこと・・・要するに、
点の仕事をつないで一つの流れにする技術こそが私の仕事になります。
さて、散水調査の結果から
サイディング(壁)を撤去して二次防水から張り直す必要がありました。
白い紙のようなものが透湿防水シート(二次防水)で
茶色くシミになっているのが分かるでしょか、このシミ跡が木材に雨水が
浸透することで色が付く現象で、サイディング壁を撤去すると目に見える雨水の流れです。
通常はサイディングと透湿防水シートの間に
雨水が浸入しても外部に排出されば問題はありませんが
透湿防水シートを突破して室内に雨水が浸入すると雨漏りになります。
考え方として、住宅には湿気などを逃がすための
隙間があり、雨水がサイディングと透湿防水シートの間に浸入する
ことを想定して工事を進めなければなりません。この排出する仕組みを雨仕舞といいます。
原因はさらに上にあり
H様には詳しくお話ししていませんが以前の工事で
余計な事をしているせいで相当知恵を絞る必要がありました。
まぁ、なんていうか、H様が聞いても気分が悪くなる
だけだろうし、取り合えず現場サイドで解決できたので・・・
必要なことだけ
サラっと、話をしたという感じです。・・・(^^)
建物は3階建、屋上には棟屋があり
上記写真は屋上に出る棟屋部分の屋根になります。
雨漏りが発生していたのは2階和室天井付近、
調査の結果から原因は棟屋の屋根を含めた屋上廻りの不具合。
サイディング壁を撤去すると透湿防水シートの
雨シミを上に追って行っても目視で不具合の確認が取れます。
ん・・・
詳しく説明したいところですが、そうなると
H様の家の全貌が見えてし合うので今回、説明できるのはここまでとなります。(^^)
この写真の情報だけで
どこに問題あるか分かれば、かなりの雨漏り知識ありです。
てぇ、わかるわけないですよね。・・・
真面目に読んでいる方、ごめんなさい。・・・(^^:)
大事なことは原因を突き止めて浸入口を断つ必要があるというお話です。
工事終了後、
お客様からお菓子をいただきました。
なんというか、工事中の寒さが吹き飛ぶ気分でした。
ただ、家に帰って2時間後には息子に全部食べられた事には驚いた。・・・